体内にがんができると、健康なときにはあまり含まれない特殊な物質(蛋白質、酵素、ホルモンなど)が多く産出されて血液や尿中に移り、その濃度が異常に増えることがありますが、この特殊な物質を腫瘍マーカーと呼んでいます。
時にはがんでない人でもその濃度が高い場合があるため、検査結果が高値であっても、それだけでがんと診断されることはできません。
逆に、基準値内であってもがんにかかっているケースもあります。
しかし、すでにがんであることが判明している人には、これらの腫瘍マーカーを継続的に測定していくことによって、手術や化学療法の効果がわかります。
がんはもともとからだの中にある細胞が異常になり、正常なコントロールがきかず無制限に増え続けて腫瘍(しゅよう)を作り、正常の臓器や細胞を障害して患者を死に至らしめる疾患です。
がん細胞は、時として特有のたんぱく質やホルモンなどを作り出します。こうした物質を血液などで測定するとがんが診断できることがあります。これが腫瘍マーカーと呼ばれるものです。
ただ、がん細胞はもともと正常な細胞が変化したにすぎません。正常な細胞も多少なりとも腫瘍マーカーとして測定対象となるたんぱく質などを作ります。また、血中の腫瘍マーカーが高くても、特定のがんを正確に判断できるわけでもありません。
腫瘍マーカーは主にがん患者に対し、手術や抗がん剤の効果を判定し、再発や転移の状態を判断するために主に使われます。
●CEA CA19-9 TPA AFP検査で何がわかるの?
CEA、CA19-9、TPAが高値のときは肝臓、すい臓、胆道系、大腸、胃のがん、 AFP(α-フェトプロティン)が高値のときは肝臓がんの疑いがあります。
●CEA CA19-9 TPA AFP検査で疑われる疾患
【CEA 高値】食道がん、肺がん、乳がん、肝臓がん
胆のうがん、すい臓がん、胃がん、大腸がん
【CA19-9 高値】肝臓がん、胆のうがん、すい臓がん、胃がん、
大腸がん
【TPA 高値】肝臓がん、胆のうがん、すい臓がん、胃がん
大腸がん
【AFP 高値】肝臓がん
