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TP:総蛋白

●血清中の総蛋白の値から肝臓・腎臓の機能を診る

血液中にはさまざまなたんぱく質が循環しており、栄養の補給や物質の輸送、免疫など重要な働きをしています。たんぱく質は大きくアルブミン(Alb)とグロブリン(Glb)に、さらにグロブリンはα1,α2、β、γの4つに分けられ、種々のたんぱく成分が含まれます。
総蛋白は、血清中の中にある蛋白の総称です。

蛋白は、肝臓で合成、腎臓でろ過が十分になされないと低下します。
中等度基準外になると、主にグロブリンの増加による高蛋白血症、アルブミンの減少による低蛋白血症となります。


●TP:総蛋白検査で何がわかるの?

肝臓で合成、腎臓でろ過される蛋白質の値を調べることで、肝臓、腎臓の機能がわかります。

TP:総蛋白の検査値 基準値 基準外値

総たんぱくが増えるのは、たんぱく質のうち、γグロブリンの増えていることがほとんどです。その原因には、γグロブリンに含まれるたんぱく質の一つの成分が増えているのか、複数の成分が増えているのかを検査で調べる必要があります。
一つの成分のみが増えるのは、免疫グロブリンの一成分が増えていることが多く、多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症などが考えられます。一方、複数の成分が増えるのは、慢性肝炎、肝硬変、慢性炎症、膠原(こうげん)病、悪性腫瘍(しゅよう)などです。
これらの原因を区別するには、症状やほかの検査での異常所見の有無が参考になります。たとえ自覚症状や他の検査に異常がなくても、重篤な病気のことがありえます。まずは再検査を受け、異常が確認されたら精密検査を受けるようにして下さい。


●TP:総蛋白検査で疑われる疾患

【高値】悪性腫瘍、多発性骨髄腫、肝硬変、
慢性肝炎、脱水症、高蛋白血症
【低値】ネフローゼ症候群、肝障害、浮腫、栄養不良、
低蛋白血症


『参考』
グロブリンは4つに分画できます。

○α-1グロブリン
・・・基準値外のときは肝障害、感染症、心筋梗塞、がんの疑い。
○α-2グロブリン
・・・基準値外のときはネフローゼ症候群、肝機能、感染症、心筋梗塞、がんの疑い。
○β-グロブリン
・・・基準値外のときは腎不全の疑い。
○γ-グロブリン
・・・基準値外のときは肝障害、感染症、がんの疑い。



>「肝臓が気になる方」参照

>「腎臓が気になる方」参照

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