腎臓は身体にたまった老廃物をろ過して体外へ排出する役目があります。タンパク質の分子は大きく、通常では腎臓でろ過されず、尿にタンパク質が出ることはありません。
尿中にタンパク質が漏れ出るのは、腎臓のろ過機能が低下し、例えていえば、目の粗いザルを大粒の砂が通り抜けるようになったような状態です。これは急性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群などの腎臓病で見られます。
もっともタンパク質は腎臓をすり抜けないと言っても、わずかな量は尿中に排出されます。例えば、腎臓自体が悪くなくても、熱が出た場合や、健康でも痩(や)せ型の若い男性では尿中にタンパク質の出ることがよくあります。
尿蛋白検査は、まず、尿中に試験紙を入れて変色の度合いによって蛋白が出ているかを調べる「定性検査」をおこない、陽性反応が出た場合は再検査、もしくは、1日分の尿中の蛋白量を調べる「定量検査」をおこないます。
この検査により腎臓から尿道までの機能に障害があるかどうかがわかります。2つの検査を受けたうえでもまだ基準外なら、尿沈渣(にょうちんさ)などの検査が必要になります。
●尿蛋白検査で何がわかるの?
血液中には蛋白が常に一定量含まれています。しかし、腎機能に障害があると、多くの蛋白が尿中に漏れて尿蛋白となります。
尿中のたんぱく質は試験紙を使って簡単に検査できます。薬局などで市販している尿検査用の試験紙を購入すれば自宅でチェックすることもできます。
●尿蛋白検査で疑われる疾患
腎炎、腎硬化症、尿路系感染症
尿路結石、ネフローゼ症候群
妊娠中毒、糖尿病性腎症
陣腫瘍、膀胱炎
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