アルブミンは、血液中の血清に最も多く含まれている蛋白質で、肝臓のみで合成され、腎臓でろ過されます。 アルブミンは食品から摂取したたんぱく質などを原料にして肝臓で合成される、血清総たんぱく質の60―70%を占めています。
アルブミンは血液の浸透圧を保ったり、種々の物質を運送するなど、身体の中で重要な働きを担っています。 なお、血清中にはこの他にグロブリンGlbその他の蛋白質も含まれています。
アルブミンとグロブリンの比がA/G比です。アルブミンのA、グロブリンのGをとり、A/G比と呼ばれます。A/G比の基準値は、1.2〜2です。
たんぱく質に異常があると、単に総たんぱく質の濃度をみるだけでなく、たんぱく質の成分を検査することが重要です。病気の種類が鑑別できるからです。
●Alb:アルブミン検査で何がわかるの?
アルブミンならびにA/G比は、基準値以上に高くなることはほとんどなく、肝臓や腎臓の障害があると低下します。
血清アルブミンが減少する原因には、
(1)合成の低下(肝硬変、炎症性疾患)
(2)尿、大便、分泌液などへの漏出(ネフローゼ症候群、吸収不良症候群、火傷)
(3)代謝亢進(こうしん)(甲状腺機能亢進症、炎症性疾患)
(4)栄養不良(低栄養)などが考えられます。
いずれにも思い当たる症状があったり、尿や他の血液検査で異常があるので、原因を見きわめることはさほど難しくはありません。食生活が不規則で、たんぱく質をあまり多く摂っていないようでしたら、栄養のバランスを考えた食生活を心がけてください。
なお、血清アルブミンの低下が強いと、血液の浸透圧が保てず、むくみが発生します。浮腫がある場合には、必ず血清アルブミンの検査を受けるようにします。
A/G比が小さくなるのは、アルブミン量が減る場合(ネフローゼ症候群、吸収不良症候群、たんぱく漏出性胃腸症など)か、グロブリン量が多くなる場合(多発性骨髄腫、肝硬変、こう原病、慢性炎症性疾患など)です。逆にA/G比が大きくなるのはグロブリンが低下する場合(免疫不全症候群、副腎皮質ステロイド薬使用など)です。
たんぱく質に異常がある病気でも、アルブミンとグロブリンが同時に変化しているとA/G比が基準値の範囲内におさまることもあるので、注意が必要です。
●Alb:アルブミン検査で疑われる疾患
肝障害、慢性感染症、ネフローゼ症候群、
多発性骨髄腫、栄養不良
